初心者必見!ボランティアに参加しよう!<インタビュー編(1)>
2019年10月12日〜13日、台風19号により多くの都市で甚大な被害が発生しました。
今回はその被災地の1つである福島県いわき市で、人生初となる災害ボランティアをしました。
当記事ではボランティア参加までの流れやボランティア時の経験談を通じて、これからボランティアに行く人の助けになればと思います!
この記事は1回目のボランティアの時の依頼者の方や、同じ班のボランティアの方がお話されていた中で特に印象的だったこと、そしてそこから筆者が感じたり考えたことをまとめました。
当日の流れについては⬇︎の記事で紹介しています。
初心者必見!ボランティアに参加しよう! - saigaivolunteer13’s diary
(最初に申し上げておくと、今回の記事はボランティア参加者目線で感じたことや学んだことが書かれております。筆者も参加を通して、ボランティア活動は「被災者の目線」で全てを考えなければいけないことを理解しています。しかし、今回の記事は「ボランティアに参加したことがない人」に向けての記事であり、あえて参加者目線で執筆しています。「被災地を助けたい」という純粋な思いを持ってボランティア活動に参加されている方にとっては、違和感のある記事になるかもしれませんが、ご了承ください。)
- ボランティアは若いうちにしておくほうが良い
- ボランティアにはそれぞれの関わり方があって良い
- 自分が誰かを助けられるうちに助けておく
- 来てくれることが支えになる
- ボランティア参加へのマインド
- 今記事のまとめ
ボランティアは若いうちにしておくほうが良い
「ボランティア初心者であっても、やれることはたくさんあるので多くの方に参加して欲しい。」「若い頃にボランティアに参加することは本当に大事だと思う。価値観が変わる。もっと若いうちからやっていればよかったと思った。」
1回目のボランティア先に到着して車から出てすぐに、同じグループのNさん(30代男性)から言われたことでした。確かに誰しもが最初は初心者であり、ボランティアの参加回数によって作業に差が出てしまうのは仕方がないことです。しかし、初心者にもできることはあり、その場で多くのことを参加しながら学べます。大切なのは参加してみることなのだなと感じました。
「10回は来た方が良い。未だにベテランの方から指示をもらいながらやっているが、10回以上参加することで少しずつ色々なことを覚えてきた。」
ボランティアの作業内容は、依頼内容によって様々であるため幅も広いです。筆者らも「庭の土砂を片付ける」という内容でしたが、土嚢袋を使うのも初めてだったため、一見簡単そうな聞こえる作業でも右も左もわからず、まさに1から10まで全て教えていただきました。
ボランティアにはそれぞれの関わり方があって良い
「当たり前だけれども、ボランティアをする方よりもされる側の方が辛い。なので、自分たちボランティアが何かをすると言っても喜ばれない、むしろ『早くボランティアしてくれないと困る』というように言われてしまうこともある。でも、そういうときこそ『被災者の方が一番大変なんだ』という気持ちをもって接することが大切。ボランティアをしてあげているというような横柄な態度をとってはいけない。」
行きの車の中でSさん(40代男性)がこのように話されていました。1回目のボランティアのグループのリーダーで、東日本大震災や西日本豪雨などの数々の災害でボランティアをしてきたベテランのボランティアの方です。午後の庭の片付けの作業が同じになったこともあり、様々なお話をお聞きすることが出来ました。
「ボランティアに来て、全然活動をしない人もいる。そういう人たちに対して『何のために活動しに来ているんだろう』ということを思っていた。でもよく見ていると、一見作業をしていないような人でも、周りの人と喋っていたりしているだけで雰囲気が良くなっていることもあり、ただ効率性を求めれば良いというものではない。それぞれの関わり方がある。」
話を聞くまで、この考え方はありませんでした。ボランティアに参加する前は「ボランティアに行くからには、できるだけ多くのことを効率よく進めなければならない」という普段の仕事のような感覚で作業するものだと思っていました。もちろん人助けに来ているのなら、効率良く作業を進める姿勢も必要ではありますが、「仕事」ではありません。「出来ることを出来るところまで進めよう」という考え方がボランティアの姿勢として大事なんだと感じました。
自分が誰かを助けられるうちに助けておく
Sさんがボランティアに参加したきっかけは東日本大震災だそうです。
「震災は一瞬にして全てを奪い去り、過去と現実の狭間をまざまざと見せつけた。」
震災のボランティアに行った際、今ある現実がいつまでも続くとは限らないということを悟られたそうです。自分が助けられる日が来る可能性が高いなら、助けられるうちに自分が他の人を助けておこうーーーー、そのような思いを持ってSさんは参加されているそうで、その話には筆者も強く共感しました。しかし、このようなこともおっしゃっていました。
「ボランティアをする人は全体的に少ない(人口の1%以下)。色々な種類の作業がありそれぞれにポイントがあるので、そういったことを色々な人ができるようになるのが良いと思うけれども、参加者が少ないので継承が難しい。」
Sさんは、できるだけ多くの人にボランティアのことを知ってもらおうと、毎回のボランティアの様子を写真に収め、その様子をボランティアをしたことがない周りの人にも伝えています。しかし、これを見て実際に来てくれる人も少ないといいます。
来てくれることが支えになる
「当時は1メートル80センチの高さまで水が来た。電気の復旧は早かったが、水道がまだ復旧していない。行政の問題でもあるが、道路の工事が優先的にされるようで、まだ水道の復旧の見通しは立っていない。水道が復旧しないとどうにもならないので、生活の方もこれ以上の復旧が進まない。」
そうおっしゃったのは、今回のボランティアの依頼主であるOさんでした。台風19号の影響で浸水被害を受け自宅での生活が困難な状況なので、ご家族が別の街に別れて暮らしています。普段はお仕事をされており、休日に家の片付けの方をしに来られています。
「初心者でも、来てくれることは本当に嬉しい。」
そうお話をしていただいてから、1枚の応援メッセージつきの布を見せていただきました。
「ボランティアの方が置いていったもの。帰り際にこっそり置いていかれたので、誰が置いていかれたのかはわからなかったが、それに強く励まされた。」
今回のボランティア終了後にも、「本当に助かりました」ということを言っていただき、素直に「よかった」という思いが湧き上がりました。
ボランティア参加へのマインド
ボランティア初心者の筆者らにとっては、ボランティアとしての大先輩であるNさん、Sさんのお話は参考になりましたし、何より励ましになりました。また、Oさんからいただいた「初心者でも来てくれたら嬉しい」という言葉は有り難かったです。実際、作業後はとても喜んでいただきました。
1回目のボランティアの際、実際はベテラン勢の方と初心者の僕たちとでは作業が分かれており、僕たちには比較的簡単な庭の清掃という仕事を割り振っていただきましたが、ベテラン勢の方は高圧洗浄機を使ったもっと難度の高いことをされていました。つまり、個々のレベルに合わせて仕事は振っていただくことができ、初心者でも貢献できるように考えていただけるということです。
「ボランティアは一期一会。ほとんどの人とはボランティアは最初で最後。しかも、ボランティアには良い人が集まる。『何か人のためにすることをやりたい』という思いをもってきているので、そりゃ良い人ですよね」先ほどご紹介したSさんがおっしゃっていたことです。
素敵な人たちと人助けをすることができるのもボランティア参加の良いところです。
もしボランティア参加に興味があり、募集されているならば、「まず参加されること」をお勧めします。自分が現地で何ができるかは、行ってみないとわかりません。しかし行ってみて、被災者目線に立って実際に作業することに、最大の意味があると感じてます。
今記事のまとめ
・ボランティアは価値観が変わるので若いうちに参加しておいた方が良い
・ボランティア参加する際は、被災者の方が最も大変であるという気持ちを忘れずに
・ボランティア活動には様々な関わり方がある
・初心者かベテラン関係なく、被災者の方にとって来てくれることが励みになる
・まず参加をしてみることが大切
続きのインタビュー編(2)は以下の記事になります⬇︎
初心者必見!ボランティアに参加しよう!<インタビュー編(2)> - saigaivolunteer13’s diary
今回の記事でボランティアに参加することのハードルが少しでも下がり、「行ってみよう」と思っていただける人がいれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました!